長年愛用したレコードガイド その5 [ブラジル、ラテン音楽]
長年愛用したレコードガイドの「その5」は、
文:竹村淳、絵:河村要助の「ラテン音楽パラダイス」(1992)です。
以前のブログで紹介したガイドのラテン音楽担当のお二人です。
先のガイドは推薦ディスクにLPを含んでいたのですが、
本ガイドは全てCDになっています。
代表的なラテン音楽である、キューバ、サルサ、カリブ、
ブラジル、フォルクローレ、ヌエバ・カンシオーン、メキシコ、
タンゴ音楽の歴史+アルバムガイドです。
ラテン音楽の日本受容の歴史は長く、ファンもいますが、
英米の洋楽と比べると、一桁いや二桁くらい少ないでしょうか?
一時期ワールドミュージックの一分野として、
日本盤CDも結構出た時期もありました。
しかし、最近はほとんど廃盤となってしまっています。
魅力のある音楽なのに残念です。
今回は掲載アーティストから、キューバ音楽、サルサ、
ブラジル音楽を少しご紹介致します。
まず1曲目は、アダルベルト・アルバレス&ソン14の
デビューヒット曲で「馬車でバヤモへ」(1979)です。
バンドリーダーの彼は、1948年キューバのハバナ生まれで、
キューバ伝統音楽のソンを現代的な演奏で蘇らせたとされています。
現在はサルサ的な音楽をやっているようです。
2曲目は、エディ・パルミエーリの「アジアコ・カリエンテ」(1965)です。
彼は1936年ニューヨーク、サウス・ブロンクスの生まれで、
ラテンジャズ、サルサの代表的ピアニストです。
お兄さんのチャーリー・パルミエーリも、
有名なサルサ・ピアニストであります。
ヴォーカルは、イスマエル・キンターナがとっています。
この少し後、ジャズピアニストのマッコイ・タイナーを彷彿
させるよりハードな音楽(ハード・サルサ)もやりますが、
どちらも素晴らしいです。
3曲目は、ウィリー・コローンの「ティンバレロ」(1974)です。
彼も1950年ニューヨーク、サウス・ブロンクスの生まれで、
サルサの代表的トローンボーン奏者、アレンジャー、
ヴォーカリストです。
先のパルミエーリに大きな影響を受けたとされ、
名作アルバムも多数発表しています。
この曲では、エクトル・ラボーが歌っています。
画像向かって左のトロンーボーンがコローンです。
4曲目は、どちらもブラジル音楽の最重要歌手である、
エリゼッチ・カルドーゾ(1920-90)とシロ・モンテイロ(1913-73)で
「テム・ケ・レボラー 」(1966)です。
味わい深いサンバとなっています。
デュエットアルバムがCD化されています。
最後5曲目は、これまたブラジル音楽最重要歌手と作曲家の、
エリス・レジーナ(1945-82)とアントニオ・カルロス・ジョビン(1927-94)で
「3月の水(雨)」(1974)です。
もちろんジョビンの曲です。
デュエットだと紹介できる人数が増えて良いです。
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2016-02-26 02:41
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